人の胃腸管には他の乳酸菌を凌ぎ乳酸球菌エンテロコッカス・フェカリス菌が常駐してます。
(胃腸管内容物1g当りの存在数)
※重要なことは乳酸球菌エンテロコッカスの定着率が最も高く胃でビフィドバクテリウムは8000個(内容物1g)の存在に対しエンテロコッカスは1億個も定着していることです。
【胃:1億個~百億個、小腸:百億個~1千億個、大腸:1兆個】
腸内細菌は「第三の臓器」と言われ中でも乳酸球菌エンテロコッカスは重要な存在です。
エンテロコッカスは腸管の各部でどのように分布しているかを調べるために無菌ラットに人から分離した3種類の乳酸菌(エンテロコッカス・ラクトバチルス・ビフィドバクテリウム)を投与し8週間後に胃腸管の各部位の内容物に定着している菌と各部位の壁に定着している菌を調べました。
<乳酸球菌エンテロコッカスは他の乳酸菌を遥かに凌ぎ胃腸管に多く定着していました>
これは乳酸菌の中で乳酸球菌エンテロコッカスが最も重要な乳酸菌で胃腸管をコントロールしていることを意味します。
◆エンテロコッカスは内容物では回腸以下と糞便で圧倒的に菌数レベルが高く(10の9乗ー10/g当り)壁では下部腸管の方が上部腸管よりも高くなっている事がわかります。
◆ラクトバチラス・ビフィドバクテリウムは内容物では、盲腸、結腸、糞便でのレベルが高く壁では盲腸と結腸でのレベルが高くなっています。
◆しかし、エンテロコッカスの菌数レベルと比べるとラクトバチラスで約100分の1程度にしか過ぎません。
◆この様に人から分離した乳酸菌は宿主が違うラットでも高いレベルで定着し乳酸菌の中でエンテロ・コッカスが最も優勢な定着をしている事もわかりました。
◆この定着しているエンテロコッカスの菌種を調べるとエンテロコッカス・フェカリス、フェシウムなど腸管型のエンテロコッカスで口腔型のエンテロコッカスは定着していない事もわかりました。
◆エンテロコッカスの定着性はビフィドバクテリウムより100倍も高くデーターなしに云われて来たビフィドバクテリウムの定着性が高いと言う神話はここに崩れ去りました。
◆研究者はどんな場合てもデーターに基づかない神話は述べてはならないことの実証である。
◆エンテロコッカスの定着性は腸管下部(回腸以下)に多く存在し定着すると云われて来ましたが私の実験結果からエンテロコッカスは胃から糞便に至る腸管に高いレベルで定着している事がわかりました。
人から採取した乳酸球菌とサルおよびラットから取れた乳酸球菌との付着率を比較しました。
驚くべきことに人から採取された乳酸球菌は人の腸管によく付着するのですがサルやラットには付着しにくいことが分かりました。
逆にサルやラットの乳酸球菌も人の腸管に付着しにくいことがわかりました。
こうした点で人から取れた乳酸球菌とサルやラットから取れた乳酸球菌とは相違していることが分か。
このことは進化の過程で人類の乳酸球菌がほかの哺乳動物の乳酸球菌と大きな差がでてきたことを意味します。
これは乳酸球菌の研究で初めて証明された「進化」の一例と言えます。
※乳酸球菌カワイ株は腸内の乳酸菌を大幅に増殖させる作用があります。
人の腸管には約300種100兆個も存在する腸内細菌を健全に維持することは人の健康にとって重要です。
中でも人の腸内に常駐する代表的有用菌、乳酸菌の維持・増殖は整腸作用のみならず、あらゆる病気に抵抗するために必要です。
そこで典型的な腸内細菌由来の乳酸菌(ラクトバチルス、ビフィッドバクテリウム)と乳酸球菌(エンテロコッカス)に対するカワイ株死菌体粉末の増加効果をテストしました。
図のようにビフィッドバクテリウム・アドレセンティスアドレセンティス(B.アドレッセンティス)、ラクトバチルス・アシドッフィラス(Ⅼ.アシドフィラス)の乳酸菌がカワイ株死菌体粉末5mg/mlの投与によってB.アドレッセンチティアドレッセンチスアドレッセンティスは100倍、Ⅼ.アシドフィラスでは1万倍、エンテロコッカス・フェカリスでは1mg・mlで150倍にも増加していることが判りました。
この事はカワイ株資金隊粉末がいかに乳酸菌や乳酸球菌を莫大に増加させ腸内最近の維持に役立っているかの証明であり、整腸作用のみでなく人の健康に重大な役割を果たしているかを示しています。